書くと描く

 最近まで人間の度を逸した忙しさに追われていたけれど、今はやっと人間レベルでの「かなり忙しい」に戻ってこられた。
 再来週は最期の研究発表がある。正直言ってかなりやばい。どうして皆体系的に文章をかけるのか。もうずっと頭も言葉も散乱したままで、そろそろ自分に適した脳内本棚をDIYしてあげないといけない時期なのだけれど…わからない。でも、結局それはまだ自分が書き方をしらない、技術をしらない、積み重ねがたりない、端的に言うと、まだまだ未熟だと言う事だ。それをこんな言い訳じみた日記にすることで逃避しているに過ぎない。それでも、日記でも何でもいいから何かを紡がなければ、という衝動によってなんとか自分を安心させようとしている。不健康な駆動の仕方でも、なにもしないよりましだろうという事にして…

 もう一つ、久しぶりに油絵具を触った。油絵具の可塑性は凄いことに改めて気付く。粘り気がありながら発散する粒子は遅くもあり、速くもある。摩擦、抵抗、横滑り。その全てが筆と手、キャンバスを貫きながら変形を直に感覚し、ギリギリのところでかたちを留める。なるほど、キャンバスは非常に良くできた支持体で、力のいれ具合や絵の具の変形に程よく順応しつつも、邪魔のない範囲で抵抗する。最近は水や粒子、環境の影響をダイレクトに受ける紙をずっと使っていたけれど、やはりキャンバスの気持ちよさも思い出される。とはいえ、西洋仕込みの平面性に純化したこのフレームに対して今素直に受け入れられない自分もいる訳で、ことはそう単純ではないのだ。

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