即興宣伝屋台 CHIN-DON(2024〜)

サウンドパフォーマンス|共同・参加型プロジェクト

Sound performance project|Collaborative and participatory projects

Concept

即興宣伝屋台Chin-Donは江戸後期より始まった広告宣伝業である「ちんどん屋」を参照し、現代に置き直したサウンドパフォーマンスプロジェクト。宮崎がオーガナイザーとなり、複数のアーティストや参加者による共同によって行われる。また、参加アーティストはプロジェクトごとに異なっている。
SNSの台頭による情報の過剰消費時代において、広告宣伝とは目に見えないマスに向けた大量動員によるパイの奪い合いが常態化している。そんな中、「ちんどん屋」に着目し、広告宣伝というイベント自体ではなくイベントを広めるための手段自体をパフォーマンスとして提示する。それは、宣伝自体が街や都市のインフラと直接関わる行為であり、目に見えない数としての人ではなく、目に見える人々と宣伝を通して関わり合うことでもある。街や都市について、宣伝することで知っていく。宣伝することで、街や都市に介入し、その営みを収集する。宣伝することで街や都市やイベントをアーカイブする。宣伝をすることでそれが音楽や身体表現になる。それを切り分けることなく実装する。
このパフォーマンスプロジェクトは開催する場所や協力するイベント内容に合わせてパフォーマンスの内容をその都度変更させている。

Chin-Don is an improvised promotional sound performance project that references the “chindonya” advertising tradition originating in the late Edo period, reimagined for the modern era. Organized by Miyazaki, it involves collaboration among multiple artists and participants. The participating artists vary for each project.
In this era of information overload fueled by social media, advertising has become normalized as a constant scramble for market share through mass mobilization targeting an invisible crowd. Focusing on the “chindonya,” the project presents not the advertising event itself, but the very means of spreading the event as performance. This is because advertising itself is an act directly engaging with the infrastructure of streets and cities, interacting not with invisible numbers but with visible people through promotion. We come to know streets and cities through advertising. By advertising, we intervene in streets and cities, collecting their activities. By advertising, we archive streets, cities, and events. Advertising becomes music and physical expression. We implement this without separating the elements.
This performance project adapts its content each time according to the venue and the collaborating event’s theme.


in 福光まちなか文化祭

富山県南砺市にある福光町にて行われた「福光まちなか文化祭」という商店街のお店が店内でイベントをしたりいつもと違うメニューを出したりする地域のイベントにて行なったパフォーマンス。

移動式の屋台を引きながら、即興で商店街を歩く人およびお店の店主に福光やお店の歴史、お店のウリ、宣伝したい事をインタビューし、それを元に即興で宣伝チラシのドローイングを作ります。
それを屋台の壁にどんどん貼っていき、インタビューやチラシドローイングにそった宣伝をマイクパフォーマンスにて行いました。
また、屋台には楽器が取り付けられていたり、演奏ステージがあるので、演奏担当が宣伝のマイクパフォーマンスに合わせたり合わせなかったりしながら、ひたすら即興演奏を行います。
「ちんどん屋」を参照し、現代に置き直したこれら一連の行為を商店街を練り歩きながら行う広告宣伝サウンドパフォーマンス。
また、この一連のパフォーマンスは、商店街の歴史や空気、声を屋台に集結させ、新たな福光町を屋台に建設する地鎮祭としての側面も持っており、練り歩く前の最初、練り歩きの先頭、中間地点、そして最後に地鎮祭の行為を解釈した儀礼のパフォーマンスを一連の流れで行いました。

-参加アーティスト-

⚫︎青木絵馬(インタビュー担当) @emma_999_000
2001年生まれ。福島県出身
2021年金沢美術工芸大学油画専攻入学
陶磁器を中心に政治的文化的な背景による技術の転移や、それによって生まれる物の表象に関心がある。現在は瀬戸ノベルティという第一次世界大戦以降、愛知県瀬戸市で作られていた磁器製の人形のリサーチを行っている。
金沢市でアーティストランスペースethicaを運営している。

⚫︎秋元来美(広告ドローイング担当)
@kurukurukurukurukurukuru
2004年北海道生まれ。
金沢美術工芸大学美術科油画専攻在学中。
ドローイングや絵画を中心に制作。純粋な創作意欲の先にある何か信じて描き続ける。
主な展示活動
個展「maybe a woman」(spice stand青春./2023)、グループ展「playhouse」(芸宿/2024)、「分水界」(アートベース石引/2024)

⚫︎朝倉毅(演奏担当) @asakura_tsuyoshi
北海道札幌市生まれ 石川県金沢市在住
絵で起こる出来事について、フレームや枠組、関係性を延長したり誤認したり、それらが転倒する状況に興味があり作品を作っています。

⚫︎川原浩平(賑やかし担当) @usachannpi
1996年名古屋市生まれ
2023年金沢美術工芸大学美術学部油画専攻卒業
無職 うさチャマ団子 画家モドキ
賑やかし担当

⚫︎氷見房子(演奏・舞踏担当) @ame.a_21.1
1999年生まれ。茨城県、奄美大島で育つ。風景と自らの間に起こる現象に興味を持ち、鍵盤楽器の即興演奏、ドローイングや身体表現を交えたパフォーマンスを行う。日々、海、山、川、道端等々で、踊り、描き、演奏する。時々、「リラックス金魚」名義で「つめぬり屋」(移動式ネイルサロン)もしている。

⚫︎元井康平(宣伝担当) @coffeelovescafe
日本的な身体性を軸に声や日常動作を行き来する複合的な即興表現を仕掛ける。多様な表現者達と共に舞台芸術×まちおこしに繋がる即興公演を毎月開催。富山県小矢部市在住。
【北陸即興/モデルエージェンシーアドバンス社所属/石動駅前商工会コミュニティビルめるびるコーディネーター】

⚫︎宮崎竜成(屋台引き、総合演出担当) @ryusei.miyazaki
1996年 京都府生まれ 石川県/茨城県在住
2023年 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程 修了
リズムという言葉をキーワードに、異なるものが異なるまま共同する運動のかたちを、ときに抽象的、ときに具象的に絵画や音響パフォーマンスなどの形式を用いて表現する。また、リズム研究や展覧会のテキスト執筆も行う。

⚫︎山岸耕輔(儀礼担当) @kosuke_yamagishi
1995年石川県生まれ。秋田県在住。
2022年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。
「水平」と「移動」をテーマに、身体表現によって都市や風景を捉え直す。《水平を運ぶ》では、水を入れた容器を持ち歩き、身体の揺れが反映された水の動きと都市の垂直性と呼応させ、風景を測量する。

主催:galleryとらとふく @fuku_mitsulife


in 金沢ナイトミュージアム2025 オープニングパフォーマンス

カナザワナイトミュージアム2025のオープニングパフォーマンスとして即興宣伝屋台Chin-Donを稼働。今回のパフォーマンスでは、夏から秋にかけて様々な会場で複数のイベントが行われる金沢ナイトミュージアムの期間がスタートすることを宣伝するオープニングパフォーマンスとして、金沢ナイトミュージアムにて行われるイベントの宣伝を即興の演劇と音楽の作品として上演した。
歌と踊り、演奏、ドローイングといった様々な行為が混じり合い、宣伝という行為が神秘化され、屋台が一つの生き物として立ち上がる。こうした宣伝のうねりを上げる生き物が会場中を闊歩し、アーティストはそれを祀るように表現を彩ってゆく。

-アーティスト-

○ROOT project
髙瑞貴
堀之内真平
Sami Elu

○即興宣伝屋台Chin-Don
舘田美玖
なかむらくるみ
本川潤
元井康平
宮崎竜成

主催:(公財)金沢芸術創造財団 /(公財)金沢文化振興財団 
共催:金沢市
後援:北國新聞社 / MRO北陸放送 / 石川テレビ放送 / テレビ金沢 / HAB北陸朝日放送 / エフエム石川 
企画:金沢芸術創造財団、ROOT Project、宮崎竜成

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