
EASTEAST_TOKYO 2025 Associated Program
EASTEAST_TOKYO 2025の関連プログラムとして三井不動産とThe 5th Floorの主催で開催される展覧会に参加します。私はキュレーターチームの一人である青木未歩さんに呼んでいただきました。私のややこしい作品に粘り強く向き合ってくれているグッド若手キュレーターです。
私は今年金沢で発表した《生活と水》という作品を今回の展示場所とコンセプトに合わせてブラッシュアップし、展示します。
ミッドタウン日比谷に都市と血脈と身体のリズムをごた混ぜにした生きられた墓=作品を穿ちたいと思います。宜しくです。
__________
【展覧会概要】
タイトル|c/o(シー・オー)
会期|2025年11月10日(月)-24日 (月)
会場|東京ミッドタウン日比谷 地下アーケード 〒100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目1−2
開場時間|施設に準ずる
閉場日|なし
アクセス|東京メトロ千代田線・日比谷線 ・都営地下鉄三田線「日比谷」駅直結
入場料|無料
主催|三井不動産、The 5th Floor
協力|EASTEAST_TOKYO 2025事務局
The 5th Floor 賛助|D/C/F/A
アーティスト|五十音順
植木 弦
黒木 結
高見澤 ゆう
道前 碧
宮崎 竜成
キュレーター|五十音順
青木未歩
川口遼大
平野成悟
グラフィック・デザイン|久保海音
お問い合わせ|The 5th Floor / info@the5thfloor.org
_________
【ステートメント】
c/o(シー・オー)—— “care of”
郵便物に記されるこの略語は、住所がわからない宛先へ、直接ではなく他者を介して、荷物を届ける場合に用いられる。本展の三名のキュレーターによる co-curation は、その語が含む “co-”=共に、そして “care”=手をかけること、をひとつの宛先にまとめてさしだす行為である。
キュレーションという語はもともと、魂を「ケアする」聖職者や、水道を「管理する」役人の仕事に由来する。いずれも、人や物の流れを絶やさず、誰かのために環境を保つ行為だった。ともすると、curation とは、絶えず届き続けるように配慮すること——すなわち、ひとつの「配送の技術」としても読めるかもしれない。
わたしたちが「共にする」とは、つねに宛先不明の他者へ、何かを預けることでもある。それは、届くかどうか定かでないまま、手放され、遅延し、あるいは思わぬ経路で投函される出来事である。
この展示が置かれるのは、日々、無数の人が交差し、行き先の異なる線が重なり合う地下の交通網の真っ只中である。地上から切り離されていながらも、都市の諸点をつなぐこの場所は、まるで宛先を持たない郵便物のように、流れと偶然のあわいを漂っている。
そのような場において、本展は「信じること」や「共にあること」だけでなく、「託し、離すこと」「いまここにない誰かに宛てること」への応答にもなりえるだろう。わたしたちはいかにして、他者に宛てて何を差し出すことができるのか。
結びに、このテキストもまた、三人のキュレーターがそれぞれの言葉を手渡しながら、書き繋いだものであることを記しておきたい。異なる声を順に託し合い、編集という郵便的な過程を経てここに届いている。これもまた、わたしたちの “co-” の実践であり、もうひとつの現れである。
この展示が、あなたのもとへ、いずれどこかの経路をたどって届くことを夢見ながら。
共著 : 青木未歩, 川口遼大, 平野成悟