ploonet 金沢美術工芸大学大学院博士後期課程一年研究制作展

2021/2/19 – 2020/2/25
Shiinoki Cultural Complex (Ishikawa)
Artist: 
Ryusei MIYAZAKI
Hinako NAKATA
Ayumi OKITA
Hu Yutian
Wang LiNann

Installation view of Ryusei MIYAZAK▼

photo by Hiraku IKEDA

Work:
litelation/exercise 2021 Video 17m43s
mapping17( 微生物、あるいは惑星) 2020 watercolor on paper litelation/study(homage to”rhythm 10″) performance cycle~ 2021 2ch Video installation left:33m28s right:11m08s rhythm game(machine-gun) 2020 Video 9m00s mapping23(ただ祈ることの果てさえも分裂せざるを得ない) 2020 oli on canvas
リゾーム 2018 paper on colorpencil
リゾーム 2018 paper on colorpencil
リゾーム 2021 paper on colorpencil

concept

​ ploonet(プルーネット)とは元はべつの惑星の衛星が他天体との重力相互作用な どによって公転軌道をはじき出され、独立した惑星となったものである。
本展覧会はグループ展という形式ではあるが、会場を作家毎に区切った連続す る個展のようなものとなる。それらは個別に切り離され、直接的なイメージの 結びつきに帰結させることが困難となるだろう。
作品同時を一つの目的に秩序だって回収せず、バラバラであることを許容する こと。本展覧会では展覧会という制度の中でそのあらゆる地盤から弾き出さ れ、取りこぼしてされてしまうような個別性を丁寧に観測しながらも、それら が-無-関係に共存(あるいは共同)することを試みる。

文責 宮崎⻯成

A ploonet is a satellite of another planet that has been ejected from its orbit due to gravitational interaction with another celestial body and has become an independent planet.
Although this exhibition is in the form of a group exhibition, it will be like a series of solo exhibitions, with each exhibition space divided into separate sections for each artist. Although this exhibition is in the form of a group show, it will be like a series of solo exhibitions, with the venue divided into sections for each artist.
In this exhibition, we will not collect the works in an orderly fashion for a single purpose, but allow them to be disparate. In this exhibition, I would like to show the works that have been excluded and overlooked from the various grounds of the exhibition system. In this exhibition, we will carefully observe the individuality of each work, which may be ostracized in the system of the exhibition, while attempting to make them coexist (or collaborate) in an -unrelated manner.

Text by Ryusei Miyazaki

​ statement

​ 慣れと逃走線

リトルネロせよ、リトルネロせよ、必ずそれは逸脱する。

あるいは星座を想定してみよ。それは既存の固定化された形を表象するものではない。それは(星)点であり、同時に運動(線)でもある。星はバラバラで離散的な広がりを持つが、私たちは様々な方向から衝突と回避を繰り返し、それらにかたち(線)を与えようとするだろう。 そのかたちには始まりも終わりもなく、またそのかたちは何度も接合や切断を繰り返して可塑的に変化し続ける。それは統合を前提としない。

それは空間であり、運動でもある。離散的な空間に位置づけられるそれらが共存する可塑的な運動体とは、離散的でありながら、同時に統合を求め、連続と切断による相互作用の反復によってずれ続けるような、ゆるやかな目的論である。

反復に慣れること。習慣が惰性ではなく、差異であることを発見すること。

まずは離散的であることから始めてみよ。うねりをあげて、生成するそれを。

反復せよ、反復せよ、必ずそれは逃走する。
それは運動でありながら痕跡でもあるような逃走線である。