
明日は筑波大学の芸術専門学群のオープンキャンパスです。
去年から筑波大学で非常勤講師をやっていて、アートデザインプロデュース演習という授業を受け持っています。
この授業はゼミ形式で各教員がアートプロジェクトを計画し、学生主体で運営、実施するという特殊なもので、私は「PLAY GROUND」という名前のプロジェクトをやっています。今回のオープンキャンパスではその前期の成果を展示しています。5C棟2階の205室です。
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今年の上半期、さまざまな展示や上演、執筆などをやる中で、陰ながらずっとこの授業に向き合ってきました。私はこの授業だけのアルバイト教員なので、この授業に向き合うこと以外は無いのですが、一つのプロジェクトを集団で(しかも学生と)進めていくことの大変さを日々痛感します(曲がりなりにも、真鍋先生とか中村政人とか、藤浩志とか、マジすごいわ)。しかもアルバイターなので、研究室も教室もコミュニティも無い。
そんな中で、「自分の関心、思考を制作によって都市に拡張し、公園(あるいは空き地)のような機能が多様に分岐する場をつくる」という理念のプロジェクトチームを運営しています。
前年度は対外的な成果をめちゃくちゃ気にしていたのに対し、今年は、自分の制作に向き合い、それを具体的な場所に拡張する技術を身につける、そのプロセスを大事にして設計をしよう、それが自然と(小さくていいし対外的にめちゃくちゃ評価される必要性を気にしない)一つの成果として展示になることをしよう、という風に進めてみています。結果よりも過程を大事にする事ですね。
ということで、上半期は私が作った、「プロジェクトの練習」というワークを行いました。
これは、プロジェクトをみんなで行うための身体を作ることを目的としています。
その身体へ向かうために、個人の思考、興味、世界への躓きを「問い」にするための、そしてその問いを「制作」に向かわせるための、それを環境に拡張するための、あるいは環境への眼差しや感触を多様に確かめるための方法として実践するものです。
このワークは全部で5回あり、今回はそれぞれのワーク内容と、そのプロセスで生まれたものを展示しています。
正直、高校生に伝わる内容かどうかは分からないし、思弁的だし、本当にささやかですが、「一緒にプロジェクトを進める身体をつくり、かつその身体や環境への向き合い方はメンバーごとにバラバラでよい」という私の博士課程の頃から言っていたリズム的状況としてのコミュニティを実践するための、(作品とは別の)実践です。
かなり頑張って作ったし、筑波大学を辞めても、練り上げてまた実施したいと感じています。本当に、どこかでやらせて欲しいラーニングプログラムです。
そしてメンバーの学生はみなそれぞれ(真面目とは別に)素晴らしいです。毎回、感動や気づきがあります。ほんとうにありがたいことです。今回の展示のホワイトボードも、ワーク5以外は学生がまとめてくれました。
良かったら、本当にささやかな場ではありますが、高校生でなくても覗きにきてみてください。