
珠洲の海浜あみだ湯にて開催されている展覧会に参加しています。
地震後の能登の瓦を回収・保存し、それを再活用するプロジェクト「瓦バンク」さんの活動と連携し、その瓦を用いて作品を制作するというものです。
私はその中でも、もう割れてしまって使うことが難しい瓦を提供してもらい、その瓦をパウダー状に砕いたものを絵の具として珠洲の日常風景を描く、という事をしています。金沢と珠洲を日帰りで毎回往復しながら滞在制作しています。具体的な制作は以下のとおりです。
①珠洲にある瓦を一枚金沢に持ち帰る。
②金沢でその日の個人的な日記を持ち帰った瓦に描く。
③滞在日にその瓦を珠洲に持っていき、パウダー状にする(土に戻す)。
④瓦の絵の具で珠洲の風景を書く。
↑これを繰り返す。
金沢で描いた日記は珠洲でパウダー状にされるので、誰にも読まれることはありません。私の個人的な日常の記憶は、絵の具という物質に変わり、それが珠洲の風景を映し出すイメージに変わります。
私は珠洲に対して観光的な立場ですが、何度も何度も、制作で悩んだ時にただ通い続けた、日常ととてもゆるやかにつながる場所でもあります。
今回はそんな私の個人的な身体による記憶と、珠洲の風景を、使えなくなった瓦という物質の循環を介して繋げてみようと思いました(あるいは制作する事を考えた時に、それしかできないと思いました)。作品というより私なりの期間限定のライフワークとしていますが、展覧会なので、タイトルを《物質と記憶》としています。
昨日は現地の解体業者で働いている加藤さんに案内してもらって、現在解体中の家屋に砕けて残った瓦を回収させていただきました。
地面に転がっているので、土がたくさんついていますが、その土も絵の具として使おうと思います。
毎日行けるわけではないのですが、12月は10日間ほど毎日往復するつもりです。
そこで、車に同乗する人を毎回1人募ろうと思います。その際は何かしらで告知するので、乗りたい方は連絡ください。
【現在の制作スケジュール】
11月27日 14:00〜18:00
11月28日 14:00〜18:00
12月3日 14:00〜18:00
12月4日 14:00〜18:00
12月5日 14:00〜18:00
以降未定
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展覧会「アウトサイド」
会期:2025年11月11日(火)~12月16日(火)
会場:海浜あみだ湯(石川県珠洲市野々江町ナ部5番地3)
開場時間:14:00-21:00
閉場日:水曜・木曜
*開場時間・閉場日は、海浜あみだ湯の営業時間・定休日に準じます
観覧料:無料(銭湯の利用には別途料金がかかります)
主催:一般社団法人瓦バンク
企画:石川嵩紘
協力:株式会社スペースシャワーネットワーク、山田九谷創生窯、合同会社クラフトトラベル
出品作家:山本基、七尾旅人、仮( )-かりかっこ-、宮崎竜成、大和楓、池田杏莉