第10回千年ワークショップ「生活のなかに制作があること(今この瞬間〜1000年後)」
ゲスト:宮崎竜成 @ryusei.miyazaki
ホスト:福岡壱海(中村悠一郎 @gachaichiro )
日時:2025年8月16日(土)20:00〜23:00
会場:Zoom
料金:無料

千年ワークショップとは、芸術をつくるとは何かを考え続けるためのワークショップ。 昨今の現代美術は、早いサイクルでの創作が求められる。資本主義に影響を受けるアートマーケットに影響を受け制作スタイルが確立してしまう作家も多い。 しかしながら、数十年、数百年、数千年後の未来について思いを馳せ、主催でありファシリテーターである福岡壱海(中村悠一郎)らの死後も1000年以上続くことを目指しながら、根本的に芸術とは何かという問題について、じっくりと長い時間をかけて対話を行ったり、制作を行ったりするワークショップである。
主催(ファシリテーター):福岡壱海
パブリックアーティスト。2024年12月29日活動開始。ここでいうパブリックとは、福岡壱海(ふくおかいちか)という名義を誰でも使用することができるというパブリックな権利である。福岡壱海は、人間の身体は実在せず、名義のみが実在し、様々な人物の一時的な仮の名義として機能する。主な活動に、資本主義のサイクルに影響を受けるアートマーケット的発想ではなく、数十年、数百年、数千年先の未来に思いを馳せ、千年以上続くような対話や制作を行おうとするワークショップである千年ワークショップを主催している。
企画:中村悠一郎
アーティスト。1993年福島県生まれ。2017年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。2019年武蔵野美術大学院修士課程美術専攻彫刻コース修了。作者という名義にまつわる美術制度を批評的に再検討するというコンセプトのもと、50を超える多様な別名義を駆使して制作・発表を行っている。一部公認されている別名義には、Y・N、栄燿一郎、老松孝志、福岡壱海、楡木真紀、ダニエル・ホールなどがいる。これらの名義などは公表される一方、他の40を超える名義は本人の別名義であることさえ公認せずに発表している。各名義はそれぞれ固有のスタイルやテーマをもっており、作品群・作家群を通じて、作者とは何か、作家というアイデンティティとは何か、一貫性とは何か、などという根源的な問いを投げかけている。主な展示に、2019年「彫刻と対話法IV 揺さぶられる作意」府中市美術館市民ギャラリー(東京)「六本木アートナイト2019」東京ミッドタウン(東京)、「TOSAのMOSA」藁工ミュージアム(高知)、2020年「ガチャむらやII / 中村悠一郎」GALLERY SOAP(福岡)、2021年「Uncertain Borders」KOGANEI ART SPOT シャトー2F(東京)、2022年「Gallery Gacha」モリビ(福岡)、2024年「The photographed world」Gallery TURNAROUND(宮城)など。また、別名義での国内外での展示多数。石巻のキワマリ荘メンバー。
宮崎竜成
アーティスト。1996年京都府生まれ。現在、石川県/茨城県在住。
2023年金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程修了。
世界を構成する様々なリズムを取り出し、それを質的に体感することで、定量的な基準がズラされていくような装置としての作品を制作している。
近年の個展に「生活と水」(金沢フォーラス 、2025)、「グレゴリオの疲弊/東山区」(HAPS KYOTO、2024)。近年のグループ展に「眠りの落下」(POOL SIDE GALLERY、2025)、「Play Field」(DDDArt 苑、2025) 、主な企画・ディレクションに「原っぱ運動会2023・2025」、「密室、風通しの良い窓、ぎこちないモンタージュ」(名古屋市民ギャラリー矢田、2022)。主な執筆に「永遠の劇場史、複数性の作用」(ロームシアター京都 sound around 004 荒木優光 レビュー、2024)。
2024年より筑波大学非常勤講師。
2025年よりアーツカウンシル金沢WEBマガジンにて「Review/Report/Research」連載中。
「制作」とは、一般に芸術作品をつくる事を意味します。故に、制作という行為はなんだか特別な事のように感じます。しかし、果たしてそうでしょうか。
作られたものが芸術の制度内における「作品」と名指されないとしても、人々の生活や労働の中で、制作的なプロセスは至る所に現れているのではないかと私は考えています。
今回のワークショップでは、「制作」を「世界から問いが生まれること」と捉え直し、その問いが形になること、その形が「作品」と呼ばれる条件、今この瞬間の制作とそれが1000年続くこと、作品と呼ばれる瞬間とそれが1000年残る事、こうした様々な時間のスケールの伸び縮みを起点に、私たちの生活の中から制作を取り出す技術について、あれこれ考えたいと思います。(宮崎竜成)